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​​カロリー制限に関する研究

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カロリー制限による健康効果

 マウスやラット、サルを用いたカロリー制限の実験により、糖尿病や肥満、心臓疾患がカロリー制限で抑制され、寿命の延長効果が報告されています。また、免疫に対してカロリー制限は炎症を抑制したり、免疫老化を遅延させることが示唆されています。しかしながら、詳しい作用メカニズムやヒトへの影響については分かっていません。私たちの研究室では、カロリー制限が免疫に及ぼす影響とその詳細なメカニズムを調べています。

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​マイクロRNA(miRNA)とは

 マイクロRNA(miRNA)とはnon-coding RNAの一つで、 20から25塩基で構成されています。miRNAはタンパク質合成の際に行われるスプライシングによって取り除かれるイントロンに含まれます。miRNAは標的mRNAに結合することにより翻訳抑制を行い、タンパク質の合成を阻害します。また、miRNAは細胞の分化や機能などさまざまな生命現象に関与し、その発現異常はがんなどの疾患と関連することが示されています。

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 カロリー制限をさせたマウスのmiRNA発現を解析したところ、マウスの血中のmiR-16-5p発現が増加しました。また、カロリー制限により、マウスの大腸での炎症性サイトカインの発現が低下し、miR-16-5pの発現が増加しました。さらに、miR-16-5pの機能について模倣分子を細胞に添加して検証したところ、炎症性サイトカインの発現がmiR-16-5pによって低下することが示されました。本研究で明らかにしたmiR-16-5pは、炎症関連疾患の予防や改善に役立つことが期待されます。

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マイクロRNAを介した

カロリー制限の炎症抑制効果

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